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2025.2.18

Acrobat AIアシスタント:新たなドキュメント体験


Acrobat AIアシスタント:新たなドキュメント体験

ドキュメントの閲覧や編集、情報整理に手間を感じたことはありませんか?Adobeの新しいAI技術を活用した「Acrobat AIアシスタント」は、PDFや各種ドキュメントをより直感的に、効率的に扱えるようにするツールです。本記事では、その機能や使ってみた感想をご紹介します。

Acrobat製品とAIの進化


PDFといえば、皆さんも一度はAdobe AcrobatAcrobat Readerを使ったことがあるのではないでしょうか?

Acrobatは、長年にわたりPDFの作成、編集、管理ツールとして多くのユーザーに利用されてきました。Acrobat Readerは無料でPDFを閲覧・注釈するツールとして広く普及し、一方でAdobe Acrobatは高度な編集や変換機能を備えたプロ向けのツールとして進化してきました。

そんなAcrobatの新たな進化形として登場したのが「Acrobat AIアシスタント」です。従来のAcrobatの機能をさらに強化し、AIを活用することで、より直感的にPDFやWord、PowerPoint、会議の議事録などのドキュメントを扱えるようになりました。

Acrobat AIアシスタントの機能イメージ

Acrobat AIアシスタントの特長


要約機能で時間を節約


試しにデジタル庁が提供している「テキスト生成 AI 利活用におけるリスクへの対策」についての50ページを超えるガイドブックをアップロードし、要約機能を使ってみました。結果、文書のポイントがシンプルな要約として抽出され、重要な部分を短時間で把握できるのは、時間のないビジネスパーソンにとってかなりのメリットだと感じました。

Acrobat AIアシスタントの要約機能のスクリーンショット

直感的な対話で情報を引き出す


ChatGPTやGemini、Claudeのような対話型のインターフェース。長文の資料を前にして「どこから読めばいいのかわからない…」と困ったとき、このAIアシスタントが的確な質問を提示し、必要な情報をすぐに引き出せるのが便利でした。

Acrobat AIアシスタントの対話型インターフェースのスクリーンショット

信頼性の高い情報提供


AIによる情報提供で気になるのは、その正確性です。Acrobat AIアシスタントは、回答の情報ソースを明示してくれます。試しに技術仕様書を解析してみましたが、参照元がしっかり示されるため、安心して活用できると感じました。

Acrobat AIアシスタントの回答情報ソースを明示するスクリーンショット

ドキュメント活用の新たなステージへ


このAIアシスタントを活用することで、従来のように資料を隅々まで読むのではなく、必要な部分だけを的確に抽出し、効率的に活用することが可能になります。

また、多様なデバイスでの利用が可能で、デスクトップ版、Webアプリ、モバイル版アプリまで提供されています。モバイル版アプリでは音声コマンドにも対応しており、移動中でも手軽に操作できるのも魅力です。

Acrobat AIアシスタントは、無料のAdobe Acrobat Readerおよび有料の個人向けAdobe Acrobatにおいて、月額680円からの追加のサブスクリプションにて利用できる価格設定になっています。

便利な機能が充実していますが、追加料金が必要である点は考慮すべきポイントだと感じました。特に、すでにAdobe Acrobatの有料プランを利用しているユーザーにとって、AI機能を使うためにさらにコストをかけることに抵抗を感じるかもしれません。

また、長期的に使用する場合、料金が積み重なり、トータルのコストが増えていく点も考慮する必要があります。企業での導入を検討する場合は、コストパフォーマンスや利用頻度を見極めることが重要です。

まとめ


Acrobat AIアシスタントは、単なるドキュメント閲覧ツールではなく、「情報を素早く、的確に引き出すためのスマートなパートナー」としての役割を果たしてくれると感じました。

仕事の効率を上げたい方、会議資料の要点を素早くつかみたい方、リサーチ業務をよりスムーズに進めたい方——そんな皆さんにとって、このツールは確実に役立つはずです。

Acrobat AIアシスタントを省力化に役立ててみてはいかがでしょうか?

「わたしたちは60年にわたりメーカーを支援してきた、愛知県名古屋市のデザイン会社です」