IllustratorやInDesignで文字指定を行う場合、私はpt（ポイント）を使っていますが、他にもインチやミリメートル、Q（級）、ピクセルなどの単位が選べます。このQ（級）は写植時代の名残りです。
1Q＝1H＝0.25mmで4Q＝1mmになります。
私もMacを使い始めた頃はQ（級）で使っていました。が、MacもAdobeも米国企業だからきっとそのうちQ（級）はなくなるに違いないと思い、早々とpt（ポイント）に切り替えました。しかし未だにQ（級）が残っているところを見ると、日本に寄り添ってくれているんだ、と少しありがたい気持ちにもなります。
単位はpt（ポイント）になれど文字づめや行間の感覚は変わらず、「8Qの場合は12H送り以上が綺麗」との刷り込みがあるので、8ptで行送りを12ptに設定するのですが、実際のところ8Q=5.3669pt、12H＝8.504ptなので比較すると8ptの方が大きいのです。しかも比率で言えば行間1mm空きなので、8ptならば行送りは11pt以上あればよし。
しかしそれも決まりがあるわけではなく、文字の大きさと行間はデザイナーの好み（感覚？）で決まることが多いと思います。フォントも長年使っていると好みのフォントが出てくるもので、繰り返し同じものを使ってしまったりします。（webではあまりフォントは選べないけど）こういうところも隠れた個性ではないかと思います。
チラシやポスターを見るときに、これはどんな人が作ったんだろう？と想像しながら見るのも面白いかもしれません。
