さる7月23日(土)、岐阜県大垣市立赤坂中学校2年生の男女3名がアドパブリシテイで職場体験を行いました。私たちにとっても非常に有意義な内容となりましたので、2回にわたってご報告します。
今回の職場体験を受け入れた経緯ですが、まず私の息子がアドパブリシテイを体験地の候補に挙げてくれました。
どうやら親の職場が体験地となるケースが多いらしく、中には自衛隊へ行った子もいるそうです。そんな様々な候補地の中、息子と同じ卓球部の2人もデザイナーという職種に興味を持って来てくれました。
サキさん・ワタル君・カンタ君の3人です。
久屋ビル前
中学生が行う職場体験の趣旨は「働くことの意味を実際に体験して考えること」。
私の時代には無かった活動で、なんとも羨ましいかぎりです。
アドパブリシテイは過去にも社会貢献の一環として職場体験を受け入れたことがありましたが、充分な時間がなく、デザイン業の素晴らしさを伝えきれずに悔しい思いをしました。今回も体験は1日だけという限られた時間でしたが、実際にMacを使って何かを作ってもらいたかったこともあり、かなりタイトなスケジュールを組みました。
<9:30~ 社長あいさつ>
いきなり偉い人がきたー!って感じで緊張感はMAXに。
安藤社長にはアドパブリシテイの仕事内容と50年の歴史を簡単に説明していただき、最後に「今日は楽しんでって!」の一言で少しほっこりしました。
<9:40~ デザインの価値について>
身近なモノのデザインの価値について江尻(AD)が解説しました。デザインの異なる商品。そこに価格・容量表記がつくとイメージや価値が変わり、選択も変わる。消費者が商品選択しやすいように、生産者がコントロールしたデザインが施されていることに大きく納得していました。
<11:00~ 会社説明>
メーカー様のカタログ制作を中心に、アドパブリシテイが仕事を受注してからどのように進んでいくのかを簡単に解説。更にコピーライターやグラフィックデザイナー、webデザイナーが、どのような役割を担っているかを説明しました。
<11:15~ 職場見学>
座学で学んだことを踏まえて実際の制作現場を回り、それぞれの仕事を見学しました。
●クリエイティブ部3課(webチーム)
ちょうど飯田(D)がホームページ用の漫画をペンタブを使って描いているところで、目をキラッキラさせながら見とれていました。
成瀬(WD)から、制作したホームページを閲覧しながら、ウェブの仕事やアプリ開発について説明をしてもらいました。
●クリエイティブ部2課
クリエイティブ部2課はコンペや企画案件が多く、様々なお客様の仕事が集中する制作チーム。藤森(CD)から主に流通系のチラシやコンペで作った制作物を見せながら、お客様の課題に対してデザインでどう解決したか、またコンペで勝たないと仕事が貰えないなど厳しい一面なども話してくれました。
●プランニング部(コピーチーム)
商品をPRするために欠かせないキャッチコピーや、商品の世界観を言葉でデザインするコピーライターチーム。
各チームで携わった制作物を見せながら、古川(CD)がコピーライティングの楽しさや難しさなど、制作プロセスを説明しました。
●クリエイティブ部1課
1課はメーカー様のカタログ制作が集中し、今迄蓄積してきたノウハウであらゆる案件をこなしています。数ページのパンフレットから電話帳ほどの分厚いカタログまで色々な作品を見せながら、水野(CD)が熱く語ってくれました。
初めて触るペンタブの使い方を浅井(D)が優しくレクチャー。マウス派の僕にも優しく教えてください!
逆に緊張してないかい奥村(D)!この後先生お願いしますね。
私たちには当たり前になっているいつもの業務ですが、学生たちにとっては非常に刺激があったらしく、純粋な眼差しで感動してもらえて何だか新鮮でした。
<11:30~ シンボルマーク(課題)の発表>
課題は「自分を表すシンボルマークを考える」。時間がないことを想定し、事前に考えてきてもらったものをこの場で発表してもらいました。
いきなりマークを考えるのではなく、はじめに自分の長所や好きなものをアピールする「キャッチコピー」を作成。その後、コピーの内容を表現する「シンボルマーク」を作成するという手順です。
通常のデザイン業務と同様に、コピーライターとグラフィックデザイナーの仕事の過程を体感してもらいました。
緊張が伝わりましたが、みんな一生懸命に素晴らしい発表をしてくれました。
ワタル君
自然が好きで争い事が嫌い。爽やかな緑の中に名前のワタルを橋で表し、優しい性格がにじみ出た和むマークですね。
カンタ君
クルマが大好きで、卓球・サッカーでは負けない。名前を好きなセカオワの書体に似せ、漫画の影響からハチロクのラインをモチーフにした男の子らしいマークです。
サキさん
ピアノやローラースケートが大好きで、平和な毎日。笑顔が素敵なサキさんらしい優しい配色で、線が力強く芯の強さを感じさせるマークです。
午後からは、考えてきたシンボルマークをより良くマークに定着するために、プロのデザイナーと一緒に考えてもらいました。
後編は昼食後、実際にMacを使ってロゴを完成させ、名刺が出来上がるまでをレポートします。
(続く)