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Dialyブランディング

2024.10.2

ぴよりんブランド考察



一般的に名古屋めしと言われるものはひつまぶし、味噌煮込みうどん、味噌カツ・・・などほぼ確定されつつあります。新たなメニューを増やす試みもなされ、新名古屋めしと題してコンテストが開かれたりもしましたが、なかなか定着するのは難しいようです。しかし、このところ名古屋めしの枠内に定着するのではないか?と思われるメニューがあります。ひよこ型スイーツ「ぴよりん」です。

2011年に誕生し、もともと人気はあったと思いますが、2021年の王位戦で藤井聡太さんがおやつに食したことで一気に知名度が上がりました。(厳密にはこの時、藤井さんが食したのは「ぴよりんアイス」であって、ひよこ型のプリンケーキではありません。)そのひよこの活躍は本体もスイーツであるにもかかわらず、他の菓子とのコラボレーションや弁当、グッズ、漫画、MOOK本にも展開。土産物屋へ行くと「ぴよりん」コーナーがあるほどです。アクリルスタンドを売り出した時にはweb上で即完するほどの人気でした。2023年には岐阜や名古屋観光特使まで命じられています。公式サイトを見るとぴよりんのプロフィールがあり、さまざまな設定があります。スイーツどころかキャラクターとして成り立っているようです。


このひよこ型のスイーツの特長は、その美味しさはもちろん見た目の愛らしさでしょう。持ち運びの難しさは「ぴよりんチャレンジ」と呼ばれ、持ち帰って開ける際にはドキドキ感があります。その崩れやすさをもレクリエーション感覚で楽しんでいるのではないかと思われます。ちなみに振動による実験が真面目に日立製作所にて行われているのも見どころ。「ぴよりん」のYouTubeにて確認できます。
◀︎チャレンジ失敗?片寄った姿もアンニュイに見える「紅茶と洋なしぴよりん
ぴよりん」を科学的に検証!?
“ぴよりん振動実験”を日立製作所・研究開発グループが検証!
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そして季節ごとに発売される限定ぴよりんでは企業や他商品とのコラボレーションもあり、その都度さまざまな味が販売されています。中にはトッピングとして胡麻油をかけるという挑戦的な試みもありました。大河ドラマ「どうする家康」の放送時には「徳川ぴよ康」(八丁味噌味)として登場したこともあります。そんな挑戦が飽きられることなく人気を継続しているのではないかと思われます。

改めてロゴを観察してみます。ただのフォントかと思いきや、「ぴ」の丸にはトサカが生えていてぴよりんに寄せているし、黄色とオレンジに色分けされています。黄色とオレンジは食欲増進色です。軽やかさもあり、可愛らしさもあります。そしてぴよりん購入時に箱に貼られるシールも形に切り抜かれたダイカット。食べ終わった後のトレーにもぴよりんが。細かなところにもこだわりが見られます。





人気があり、可愛らしくて美味しいという意味ではぜひ名古屋土産にと推薦したいところではあるのですが、並ばないと買えないというところ、賞味期限が当日中というところで薦めるには少しハードルが高いかもしれません。持ち運び時間が長いと溶けて崩れやすくもなります。しかし帰宅途中の新幹線の中で食することもできますし、時には物産展にも出張しますので、どこかで巡り合って欲しいと思うところです。そして地元民としては、今後もこのひよこに期待したいものです。



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