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お役立ちデザイン

2025.3.19

カタログ制作について



みなさんカタログは好きですか?
デジタルの時代になりweb上で情報が得られるため、印刷物はその数が少なくなる傾向にあります。
しかし印刷カタログならではの魅力があるのも事実。今回はカタログ制作で感じたカタログの話です。
カタログとは
カタログは商品あるいはサービスの検討や比較ができる情報を載せた目録です。
一般の広告物とは異なり受発注を主目的としていますので、掲載商品の検索性や商品理解を促進する解説などの実用性に重点が置かれます。
カタログのメリット
紙で作られた本なので物理的な利点があります。

◯シンプルな展開
本を開く時に通常は最初のページから巻末へとめくっていきます。カタログ制作者の意図したストーリーの流れで商品をご紹介できます。

◯使い手のカスタマイズが可能
ポストイットを使ったり、マーカーでラインを引いたり、メモ書きを加えたりと、自分の手元にある本ならではの使いこなしが可能です。
(カタログを使いこなしている営業の方で、一発で思ったページを開けられる方もいました。)

◯お客さまのお手元に届く
ショールームや展示会を訪れたお客様にお渡しする事ができます。お客様の元に置かれることで販売促進の効果が期待できます。

◯保存ができる
デジタルカタログやホームページ上の情報は、新しい物に更新されていきます。
逆に手元に残る紙のカタログは、以前の情報が欲しい時などに役立ちます。
例えば、趣味でカタログをコレクションしている人もいます。
自動車やバイク、家電など、自分の好きな物のカタログが大切に保存されています。
このように残せることも紙カタログの魅力の一つだと思います。
カタログのデメリット

◯制作費用
紙やインクといった資源を使い印刷工場所で印刷する以上、一冊づつに材料費がかかります。

◯持ち運びに不便
本の厚みにもよりますが、複数のカタログを持ち歩くことは負担になります。
タブレット一つで事足りる電子カタログの方が、大量の情報を持ち歩く時に便利です。

◯情報が古くなる
ホームページや電子カタログに比べると頻繁に更新されないので、商品の改廃や価格改定に迅速な対応ができません。また、掲載商品が多いほど、更新のタイミングも難しくなります。
カタログ作りで大切なこと
カタログ内の商品紹介は、概要から詳細へと展開する事が一般的です。
必要な情報を充分に掲載しつつ、少しでも読みやすくなるように工夫がされています。
また大量の情報を扱ってこれらを実現するために、目的と対象は非常に重要です。
カタログで伝えたい主題や掲載情報を明確にしないとカタログづくりは始まりません。
また、カタログがどのように使われるかを把握にしておくことも大切です。
カタログを使う人、商品を購入する人など、利用者を想定することも必要です。
カタログでどのように伝えるか
このように目標や対象が決まれば、表現方法の方向性も定まっていきます。
例えば新商品の告知や製品の優秀性、製品の解説などといった内容をいかに訴求するかで、
カタログの掲載順や掲載量とった構成が決まっていきます。
また、カタログの使われかたで掲載方法が変わってきます。
営業ツールとして受発注に使われるのか、対面営業でお客様を前にして商品説明をするために使うのか、お客様に配布して販売促進に役立てるのか、そういった使われ方に配慮した掲載情報が吟味されます。
さらに利用者を意識した表現も欠かせません。
特定の業界向けのBtoBカタログや専門化が見るカタログであれば、受発注に徹したカタログとして情報整理に重点をおきます。逆にエンドユーザーを意識したカタログなら、わかりやすい表現や共感しやすい内容に心がけた表現、利用者が受け入れやすいデザインになっていきます。
商品群の多いカタログ
業者様向けの受発注用カタログなど、商品整理が商品理解と検索性につながります。
商品の特長や用途、グルーピングが分かりやすい事が大切で、マトリクスやフローチャートなどで一覧できるページがあると、比較・検討・検索の助けになります。
バリエーションの多い商品は、利用者の要望を叶えてくれる期待を持たせてくれます。
また、さまざまな用途に対応しようとするメーカーの姿勢を伝える事もできます。
まとめ
それを求めている人に必要な情報が届くこと。
商品の特長や性能を理解していただくことだと思います。
カタログづくりは、他の広告物などと違った本を作っていく魅力を感じます。
販売促進のための本ですが、教科書や辞書のような要素もあり、専門的な内容も多くあります。
それ故カタログの制作にあたっては、お客様とのきめ細かい打ち合わせがなにより大切になっていきます。

「わたしたちは60年にわたりメーカーを支援してきた、愛知県名古屋市のデザイン会社です」

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